弁護士相談や任意整理で本当に借金は減らせるの?

弁護士相談で借金が減るのか

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多重債務に陥り返済を滞納している場合、一人で悩んでいても解決しないです。そんな時は借金問題の解決方法に詳しい弁護士に相談して下さい。借金問題の解決には債務整理と言う方法があります。弁護士は債務整理の手続きを本人に代わって進める事が可能です。

債務整理により今抱えている借金が減り、返済が楽になると言うのが一番のメリットです。自己破産と言う手続きなら借金全額がゼロになり、毎月の返済をどうするか悩む日々から解放されます。

最寄りの弁護士事務所の他にも、各都道府県にある法律相談センターでも弁護士に相談ができます。秘密厳守のため借金している事が他人に知られてしまう事は無いです。

任意整理で借金が本当に減るのか

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借金で悩んでいる人の多くで任意整理と言う手続きで解決しています。任意整理は債権者と任意で交渉し、今より楽な返済に応じて貰うと言う特徴があります。しかし任意整理してもあまり借金が減らない事があります。任意整理では借金していた金融業者に取引履歴の開示を請求し、利息制限法による引き直し計算を行っています。

過払い金がある場合は過払い金の分だけ借金が減ります。しかし2008年に貸金業法が改正され、どの金融業者でも利息制限法の上限金利を守っています。

このため2008年以降に借金した人の場合では過払い金の発生が少ないです。過払い金の多い人は任意整理によりそれだけ多くの借金が減ります。過払い金の少ない人は任意整理を行ってもあまり借金が減らない事があるのです。

将来利息はカットされる

過払い金が全く無いと言う人でも任意整理する意味はあります。それは任意整理では将来利息がカットされるからです。元金のみの返済で良いため、利息を付けて返済している今より楽になるのです。消費者金融のカードローンやクレジットカードのキャッシングは年15%から年18%ほどと金利が高いです。

金利手数料年18%のキャッシングで50万円借り、毎月3万円ずつリボ払いすると返済回数は20回、返済総額は579706円となります。利息分は79706円となり、まだ返済がかなり残っている場合は利息のカットだけでも意外と大きいのです。

過払い金も金利も低い場合はあまり借金が減らない

しかし過払い金の発生が無く、元々低金利で借金していると言う人は任意整理でもあまり借金が減らない可能性があります。それは低金利だと将来利息が少なくなるからです。過払い金が戻ってきて借金が減ると言う事も無いため、あまり借金が減らないのです。

遅延損害金も無いと殆ど借金が減らない

さらに遅延損害金も無い場合は任意整理しても殆ど借金が減らないです。任意整理を弁護士に依頼した場合、遅延損害金と将来利息はカットする事、そして減った借金を分割返済または一括返済すると言う和解交渉が行われます。過払い金が無い、低金利で借金している、遅延損害金も無いと言う場合は殆ど借金が減らないのです。

任意整理に応じてくれないと借金が減らない

任意整理は裁判所を通さないため、金融業者が任意整理に応じてくれないと借金が減らないです。取引期間が短いと将来利息のカットを断ってくる金融業者もあります。

弁護士費用の支払で借金が減らない

任意整理を弁護士に依頼した場合、債権者1社当たり4万円ほどの着手金が発生します。さらに減額報酬もかかるため、弁護士費用の支払で借金があまり減らない事があるのです。複数の金融業者から借金していると着手金が結構大きいです。減る借金額と支払する弁護士費用と良く比較して下さい。

任意整理でダメな時は個人再生や自己破産と言った大きく借金が減る手続きもあります。弁護士費用の支払が難しい場合は分割払いができるかどうか弁護士に質問して下さい。

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